何と言っても守山の見所は縄文・弥生時代から「人の住む場所」としての古代遺跡と中山道の街並みでしょう。
守山で発見された縄文時代から弥生時代の巨大な集落跡は、貴重な遺跡として注目されています。2万㎡近くの水田の跡と集落跡が発見された服部遺跡の他、下之郷遺跡、八ノ坪遺跡、石田三宅遺跡など、多くの巨大遺跡が発見されていて、邪馬台国は滋賀県にあったのでは!と議論がなされています。
江戸時代には「京立ち守山泊り」と言われる通り、中山道の道の駅として栄え、今でも旧中山道には昔ながらの家並みが残っています。守山は、守山宿(もりやましゅく)と言う関所が設けられていて、比叡山の関門として造られ、地名は比叡山を守るという意味で「守山」となったそうです。
現在でも住みよさランキング2010年版(東洋経済)では、守山市が近畿ブロック1位を獲得、全国総合ランキングでも10位となったそうで、これは古代から続く「住む」人々の生活の知恵が積み重ねられてきたからではないでしょうか。
琵琶湖は世界に現存する湖の中では3番目に古い湖です。ヒトが登場し、直立二足歩行を始めだした400万年前に出来たと言われる琵琶湖の歴史や、湖と人との関わりを分かりやすく紹介する感動・体感型博物館です。
琵琶湖博物館は、湖をテーマにした博物館としては日本で最大規模で、琵琶湖に生息する固有種の全てが見られるほか、国内外の淡水魚も展示されています。例えばプランクトンという生き物が居ることはみなさんご存じですが、実際に生きたプランクトンを見たことがある人は少ないかもしれません。
琵琶湖博物館では生きたプランクトンを観察することができたり、琵琶湖の中を歩いて観察できるトンネル水槽、琵琶湖の底を模した深くて暗い岩礁の水槽、湖畔を借景にしたヨシ原の水槽など、琵琶湖に対する愛情をとても強く感じられる博物館です。
琵琶湖博物館は展示物や情報を丁寧に紹介し、琵琶湖について広く世の中の人々に理解してえいただくことによって、「湖と人間」のより良い共存関係を築いていくことを目指していらっしゃいます。おごと温泉にお越の際には是非一度、琵琶湖博物館へお立ち寄りください。
佐川美術館はみなさま良くご存じの、佐川急便さんが創立40周年を記念して開館されました。
日本画家の平山郁夫氏、彫刻家の佐藤忠良氏、陶芸家の十五代樂吉左衞門氏の3巨匠の作品を中心に、国宝の梵鐘など様々な収蔵品を展示されています。
佐川美術館は「水に浮かぶ美術館」と言われるように、敷地の大部分が水庭(人工池)になっていて、琵琶湖畔の風景との一体感を演出しています。(夏の夜間はライトアップされていて、それはそれはキレイです。)
葦の茂る水庭に浮かぶ現代の茶室と水面下に埋没された樂茶碗の展示室により構成されています。
2007年9月2日には、十五代樂吉左衞門の陶芸(樂茶碗)作品を展示する「樂吉左衞門館」が敷地内に新館として併設されています。
非日常を五感で感じる美しい佐川美術館、そして樂美術館へはおごと温泉から車で約20分です。