比叡山は京都と滋賀の県境にある標高848mの山で、別称として天台山とも呼ばれています。古くから山岳信仰の対象とされ、所在地としては大津市にあたります。
東を大比叡、西を四明岳、総称として比叡山とし、大きく重量感のある山脈の印象がありますが、京都から比叡山を見た場合、東の大比叡は西の四明岳に隠れてしまうので、バランスのとれた三角形の山に見えます。このことから比叡山は「都富士」ともいわれています。
比叡山は古くから信仰の山であり古事記にも神の鎮座する山と言われ、京都からも多くの人が参拝されたと言われています。京都市の修学院から四明岳まで2時間半かかり、今も多くの参拝者で賑わっています。(参拝時は拝観券が必要)
延暦寺は比叡山全域を境内とする世界遺産の寺院です。平安時代の初めに伝教大師最澄上人が開いた天台宗の総本山として広く知られています。
比叡山に点在する堂塔伽藍の総称が延暦寺であり、特に総本堂の根本中堂は延暦寺の東塔地域に建立されています。根本中堂の本尊は薬師瑠璃光如来であり、最澄上人が灯された燈火が今もなお1200年の時を経て守られ続いています。
比叡山沿線有料道路(奥比叡ドライブウェー・比叡山ドライブウェー)にはサクラやモミジなど四季折々の植物が植えられており、参拝者の目を楽しませてくれます。また、日本一を誇る長さ(坂本ケーブル)・高低差(叡山ケーブル)両ケーブルカーがあり京都市街や琵琶湖を展望することができます。
その他、比叡山麓の門前町坂本の表参道を経て登る道などもあり、北側の「奥比叡」では野生動物を見ることもあります。
延暦寺は比叡山全域を境内とする、世界遺産の寺院です。平安時代の始めに、伝教大師・最澄が開いた天台宗の総本山として広く知られています。
延暦寺は東塔・西塔・横川など、三塔十六谷の御堂や塔を合わせた総称です。特に有名な根本中堂は延暦寺の東塔区域の中心であることからその名前になったと言われています。
本尊は薬師瑠璃光如来とされ、最澄が灯明をかかげて依頼、1200年間一度も消えることなく灯され続けています。
比叡山には、比叡山ドライブウェイという四季折々の景色が楽しめる有料道路や、日本一の高低差(561m)のケーブルカーやロープウェイでを京都市街と琵琶湖を一望することができ、多くの観光客で賑わいます。
山頂には1500種10万株の花々が咲き誇るガーデンミュージアム比叡があり、また、毎年奥比叡ドライブウェイを通行止めにして開催される比叡山ヒルクライム大会では、2,000名の参加者が8.4kmの道のりを世界遺産比叡山延暦寺へ向けて走行します。